12/花鳥風月






散り落ちて

水面[みなも]に消える花々の

沈めてなおも  鮮やかに咲く




鳥哢[ちょうろう]や

幾度我が身を苛むか

かの問いかけも  届くことなし




始まりも

終わりも知らぬ  風音に

紛れて袈裟は  風向くままに




月陰や

今は見ぬ陽[ひ]を受け  照らす

前へ  と進む友の足下








'07/02/01
今までで一番妄想甚だしいとか、読み手に全部任せた出来に。
五七調という素敵な、この国ならではの音に感謝を込めて。
あ、鳥哢は「鳥のさえずり」の意です。
漢和辞典で見つけて思わず響きにガッツポーズでした♪
そして蛇足でしょうが、井宿です。
誰が何言おうが井宿に向けての定型詩です(笑;)



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