祈
どれほど遠くへ旅立っても
貴方は いつも手紙をくれた
日々の出来事 感じた想い
まるで 貴方がすぐ側にいるようで
寂しくなかった …いえ
けれど 元気になれました
どんなに離れても通じ合える
いつか貴方に再び会える
毎日が 楽しみでした
どんなに孤独に覆われても
貴方は 決して忘れなかった
人を愛し 慈しむこと
民を 国を常に案じ続けて
切なかった …いえ
けれど より愛おしく思いました
どんな痛みも包んであげたい
ずっと側で支えてゆきたい
毎日が 幸せでした
本当に……
人の幸せなんて 本当に脆くて
人の命なんて 本当に儚くて
年月は 流れるように過ぎ去って
貴方は とても大きくなられた
そう つい先日までは
父上の人形を抱きしめていたのに
民を思い 国を思い
世の安寧を願う姿が同じようで
澄んだ瞳が あの日の彼らと同じようで
すでに 今は貴方の御代
立派に ひとりで歩いてゆけるだろうけど
母は 今日も祈りましょう
この世に愛が溢れますよう
再び憎悪が世を覆いませぬよう
皆が笑顔で生き 逝けるよう
貴方たちの護るこの国に
朱雀よ どうか永久[とわ]の平和を…
'05/10/03
鳳綺、数年後廟にて。
朱雀七星も好きですが、魅力ある脇役たちの存在もふし遊の良さ♪
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