また  大切な人が死んだ

また  大切な人を死なせた













別れて行動、などと言わなければ

すぐに駆けつけられたなら、と

何度思ったことだろう




あの時から何も変わらない

いくら悔いても  遅すぎて

己の無力さに  愚かさに

…詫びる言葉は尽きないのに




微笑みさえ浮かべた彼に

その満足げな表情に


面を歪め      泣き笑いたかった




きっと  君は言うのだろう

いつも皆を励ますように

いつも皆を叱るように

同じように  俺に言うのだろう

こんな  俺に




「〜柳宿は、柳宿だよ。」

そう  そして

姉同然  いやそれ以上の人を亡くし

なんて  君は強いのだろう

なんて  君たちは強いのだろう




惜しげなく  あたたかな光を放ちながら




俺は  あの頃の俺じゃない

これ以上は  誰も傷付けさせない

この力で  皆を守らなければ

今の俺は  「井宿」なのだから




君の想いも  皆と共に

共に抱いて  先へ進む

君が守りたいと望んだ人

守りたいと望んだ世のため




だから




今は  皆で君を送ろう


仲間としての約束と

ありがとうの言葉を重ねて








'05/05/21
祝誕生日で井宿テキスト。
「軫」もうそうだけど誕生日関係ないネタだね…まぁいいや(笑)
軫宿は結構考え込んだのに、彼はスッと単語が出てきて楽でした♪


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