再び抱いた この感覚は
忘れようもないものだった
鬼
守ってゆくと決めた人達
共に往こうと誓った人達
何があろうとも必ず と
あの日 そう戒めたのに
結局俺は何も出来なくて
親父や 妹弟達さえ救えず
……「兄」と思った人でさえも
ずっと見守っていると
昨晩語ったその笑顔に
己の無力さが やるせなかった
昨晩 お前は俺に語った
朱雀七星に生まれて良かったと
自分たちに出逢えて良かったと
彼女への想いを迷う俺に
本当に 幸せそうに
「〜カッコええ死に方しよって……」
そう お前は
最期まで 使命を果たし通したんだよな
美朱を護るため
俺たちを 先へ進ませるため
大切に思う 「大好き」な人のためお前は
護りたい人を護る方法[すべ]
親父も師匠も 教えてくれた
俺はj鬼宿 「鬼」の字を持つ者
その七宿の誇りに懸けて
美朱は 嫌がるだろうけど
俺が彼女を進ませる
お前が残して逝った想いへ
お前が開いてくれた道へ
だから
今 改めて此処に誓う
お前の分まで
美朱は 最期まで護り通す
'05/06/28
祝誕生日で鬼宿テキスト。
二度も大切な人に腕の中で死なれたってのは何とも……。
美朱もそうだけど……鬼宿、ほんと強くなったね。
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